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目に見えにくい人件費の実態に要注意
社長さんは、人件費率や労働分配率など人件費に関わる数字は目に見えておられると思います。しかし、社員の仕事の質は目に見えにくい為に、質が高いのか低いのか中々捉え難いのではないでしょうか。
「仕事の質の低さは人件費の無駄遣いだ」と言うところまで切り込んで考えられたことはありますか?
「生産性が低いので向上させる必要がある」という課題は、どこの組織でも発生します。
“生産性が低い状況”を、“人件費の無駄”という観点から見てみることにしましょう。
「我が社では、管理者や社員がまじめに仕事をしない状況など無い。むしろその逆で、不真面目な管理者や社員は皆無で、皆会社の為に一所懸命に頑張っているという状況である」・・・このような認識ですと、仕事の質に目を向けようとは誰しも思いません。日頃から「組織は整然と機能している」と信じていれば、「仕事の質が悪い状況などどこにも無い」と思うのが当然です。
しかし、売上が漸減している、利益が減少している、売上向上策の手は打っているものの思うように向上しないとか、利益も伸びないなどは、仕事の質を考えるきっかけとしては非常にわかり易い状況です。
この様にわかり易い現象は見落とす事はありませんが、 “本当に社員の仕事の質が高いのか低いのか”を考えた方がいいのに見落とし勝ちな現象は、日常の中に転がっています。
もし、“人のこと・組織のことでふとくびを傾げるとき”があったならば、仕事の質を考える“きっかけ”として捉えて。人件費の無駄遣いを早期にあぶり出し早期に対策を講じられることをお勧めします。
■仕事の質を考える“きっかけ”となる現象
例えば、
‐会社が新たな事に挑戦しようとしても社員の姿勢が速やかについて来ていないと感じる。
‐経営方針が末端まで浸透していない、或いは社是・社訓が活かされていないと感じる。
‐経営状況が変化しても、管理職は上意下達を繰り返すだけ、社員は今までの思考・行動
パターンを変えようとはしていないと感じる。
‐組織が生温い、組織の風通しが悪いと感じることが多い。など。
将来を見据えて舵をとる社長さんの意識と日々の業務をこなす一般社員の意識には乖離があっても、立場の違いから当たり前といえば当たり前かも知れません。管理者は社長さんの生の声を聞く機会が多いので、自らの意識は社長さんに追い着き易いですが、社長さんの生の声が届きにくい一般社員の意識にはどうしても温度差が生じることは否めません。
しかしこれを仕方がないと見過ごしていると、仕事の質は高まらず、組織の業務効率の停滞や、利益を阻害する原因になります。これこそ人件費の無駄遣いです。
■この他にも“きっかけ”となる現象は??
社員の定着が悪い(意を尽くした経営をやっていると確信しているが)
いい人材を採用できない
辞めて貰わないと困ると思う管理者や社員がいるが、どう対応したらいいか迷っていて長らく手を打てていない
社員が言われた事だけしかやらない
社員が自ら考えようとしない
管理職から、耳を傾けたくなる報告や提案が上がって来ない
管理職が甘くて組織の統制がとれていない部門が少なからずある
一方的に権限を振りかざす管理職が無くならない
上位下達だけの管理職に、下が着いていかない
思考や行動がマンネリ化している
などなど。
これらの事柄が発生したにも拘わらずその解決を先延ばしにしておくと、仕事の質の低下に歯止めはかからず、業務の効率や生産性を落とす原因となり、利益の減少に繋がりますので要注意です。
以上の様な状態を一言で云えば、まさに人件費の無駄遣いです。
以下に示す3つのパターンで云うと ②「社員の仕事の成果が給与を下回る状態(仕事の成果<給与)」です。解決までに時間が掛かれば掛かるほど無駄遣いは増え続けます。
「社員の仕事の成果」と「給与」の状態を見る3つのパターン
① 社員の仕事の成果が給与に見合う状態(仕事の成果=給与)
② 社員の仕事の成果が給与を下回る状態(仕事の成果<給与)
~利益は出ない状態
③ 社員の仕事の成果が給与を上回る状態(仕事の成果>給与)
~利益が積み重なる状態
■“人件費の無駄遣い”を解消する対策はブラックボックス化しがち?
売上の低迷や減少傾向が続いたら、仕入れ経費・流通経費の見直し、広告宣伝費の削減、通信費・電気代・消耗品費などの節約、会議費・接待交際費の抑制、などの経費対策は当り前の如くやられている事と思います。人件費に目を向けると「残業代の削減」はすぐに頭に浮かびます。
しかし固定給与を引き下げることはできません。だから残業代の削減は行ってもそれ以上人件費対策に踏み込む術が見つからず、かといって仕事の質にまで切り込むのは厄介だということで、ブラックボックス化していませんか?
会社全体の業務がうまく回っているように見えても、たまたま特段問題が表面化していないだけで実態はマンネリの日々であったり、人や組織に関わる問題が生じていても、様子見という選択で解決の先送りをして急場を凌げたように見えたり・・・、マンネリの会社生活を過ごすことに安住し、変化を好まない組織の体質が出来上がっているような状態も、気を入れてメスを入れる姿勢がないとブラックボックス化してしまいます。
では、我が社ではどうなってるのか?実態を知る方法は、第2章「人件費の無駄遣いの検証」をご覧ください。
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